第2次提言書
行政のスリム化・地域協働の推進・
市民窓口サービス時間の見直し
についての提言
平成18年(2006年)9月6日
城陽市行政改革委員会
平成18年(2006年)9月6日
城陽市長 橋本 昭男 様
城陽市行政改革委員会 委員長 今 里 滋
第2次提言について
本委員会は、「市民の目線で行政を改革する」という目的のもとに、市長か らの諮問を受け、集中的な審議を行ってきました。
今年2月20日には、行政運営を進める上で緊急的に対応すべき課題であ る行政組織について、第1次の提言として『行政組織についての提言』を行 ったところです。
その後も引き続き、現在の市の財政状況や、行政を取り巻く社会経済環境 のもとで、市が真に自立した基礎的自治体として市民福祉の向上を図ってい くための取り組みについて議論を行ってきました。
今回、行政のスリム化、地域協働の推進、市民窓口サービス時間の見直し について、第2次の提言をとりまとめました。
今後、新たな取り組みを効果的に実施していくためには、市長の強いリー ダーシップのもと、職員全員が市財政及び激変する社会環境に対する危機感 を共有して、強い決意をもって改革に取り組むとともに、市民福祉の充実・ 向上を図るために創意と工夫をもって本提言の実現に向けて不退転の決意で 取り組まれるよう、切に願うものです。
なお、本委員会では、今後も更に議論を進め、引き続き城陽市の行政改革 についての提言を行っていく予定です。
提 言
本委員会は、今後城陽市が取り組むべき課題について検討を行い、市がさらに取 り組むべき事項について以下のとおり提言します。
1.行政のスリム化について
現在、市を取り巻く環境は大きく変動してきており、行政需要はますます多様化 し、その内容も複雑・高度なものとなっています。
このような環境の中で、地方自治の指針である「最少の経費で最大の効果を挙げ る。」及び「常にその組織及び運営の合理化に努める。」を原則に、市民の期待に応 えうる行政を実施するためには、行政の役割を明かにするとともに、組織の簡素化、 財政の健全化など行政のスリム化に取り組んでいかなければなりません。
本委員会では、今後の行政のスリム化について検討を行い、次のように提言しま す。
《1》職員定数の削減について (1)定数削減の基本的考え方
① 定数削減については、事務事業の見直し、民間等への業務委託、業務 の繁閑に応じた柔軟な対応など多岐にわたる施策によって人員の削減 を進め、常に定員管理計画の見直しに努めるべきである。
《2》スリム化への方策について (1)事務事業の見直しについて
① 事業評価制度等を活用し、コスト意識を持って、行政としての果たす べき役割を踏まえた必要性など、事業を総合的な視点から点検し、よ り一層の行政のスリム化を図るべきである。
(2)委託化の推進について
① 国においても指定管理者制度や、市場化テストなど民間委託を推進す る動きが高まっている。民間委託により実施することが適当な業務に ついては、行政の守備範囲を見極めた上で、より一層の委託の推進に 努め、行政のスリム化を図るべきである。
② 効率化、行政責任の確保を前提としながら、今後も委託可能な事務事 業については民間等への委託を進めるべきである。
③ 委託化などによる担い手の変更によって定数を削減する場合は、効果 とコストの視点で検討することが必要である。組織階層の簡素化など に努め、責任の所在を明確にし、迅速な意思決定ができる組織体制を 構築するとともに、縦割り行政の弊害を極小化すべく関連組織が連携 して施策を推進すべきである。
(3)非正規職員化の推進について
① 嘱託職員及び臨時職員として優秀な人材を確保するため、採用のあり 方や育て方についての方針を確立すべきである。
(4)実施にあたっての留意事項について
① 現在の社会状況から、市民生活には多種多様なニーズがある。行財政 改革によって人員削減を進めるにあたっては、このような状況を認識 して市民のサービスの低下を招かないようにすべきである。
② 定員管理計画においては、人員削減だけではなく、将来の適正な年齢 構成を考慮した対応を進めるべきである。
③ 職員を中心とした直営部門の在り方については、経費の面からだけで なく、少数精鋭での組織運営が図れるように、職員の資質向上にも取 り組むべきである。また、職員の資質を見極め、適材適所に人材を配 置すべきである。
④ 地域協働の流れの中で、NPOなどが新たな担い手として活動が期待 されるが、行政職員も地域協働に積極的に参画すべきである。
⑤ 諸事業の見直しにあたっては、過去からの慣行で過剰サービスになっ ているものがないか、また、適正な受益者負担になっているか等の観 点からも検討をすべきである。組織の簡素化に努め、可及的速やかに 適切な職員配置を実施していく必要がある。その際、サービスの低下 が起こらないようノウハウの継承や人材育成を行う必要がある。
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2.地域協働の推進について
行政需要はますます多様化し、その内容も複雑・高度なものとなってきており、 これまでの画一的な行政サービスだけでは対応できなくなってきています。
また、今後、日本全体における少子高齢化を伴う人口減少、近い将来におこる団 塊世代の大量退職などが予測されますが、この団塊世代を始めとする人たちが、社 会に向き合い、地域での新たな人材として活躍されることが期待されています。 また、まちづくりにおいては、これまでの量や画一的なものから、質や個別的な ものが求められています。多様な市民ニーズに対応するまちづくりを効果的に行っ ていくためには、地域の資源や特性、人材などを効率よく生かした地域経営の手法 が期待されています。
このような背景のもと、地域協働の推進のあり方について検討を行い、次のよう に提言します。
《1》地域協働の基本的考え方について
① 市・市民・市民団体・企業などのそれぞれの役割を明確にして、協働 によりまちづくりを進めていくべきである。
② 事業・活動を行うに際しては、協働の相手方について、しっかりと見 極め、目標を共有して行うべきである。
《2》地域協働の推進の方策について (1)人材の育成について
① 市民との協働の効果を最大限に高めるためには、それぞれの分野での 知識と経験を持つ人材が必要となる。そのため、様々な人材の発掘、 育成に努めるべきである。人材を育成するための場を整備することも 必要である。
② 市は、常に市民がどういった専門性をもっているか、公益性に合った ニーズは何かなどの情報を収集し、個人情報に留意しながら部署を超 えた庁内の情報の共有化ができるように、状況把握を行うべきである。 (2)活動の支援について
① 協働の推進にあたっては、地域が活動しやすい環境の整備や、市・市 民・市民団体・企業などをつなげる役割を果たす中間支援組織を構築 すべきである。
② 協働の活動を実践している市民、団体などが、それぞれの活動分野を 超えたネットワークを構築し、連携して活動できる体制を作る必要が ある。
(3)活動の場の提供について
① 市民活動と行政との協働を一層効果的に推進していくためには、市民 への広報活動や市民のネットワークをいかに育んでいくかが重要な視 点となる。そのような活動を継続するためには、核となる活動拠点が 必要である。
② 現在ある市民活動の拠点を整備・活用し、ネットワークを生かした、 市民及び活動団体への情報発信や情報交換、交流や学習会などを推進 するための支援が必要である。
(4)協働指針の策定について
① 現在のさまざまな地域活動に加え、今後の協働推進に向けて、新たな 活動が行いやすいように指針を策定し、協働の仕組みを全市民で共有 を図り、協働の推進を図るべきである。
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3.市民窓口サービス時間の見直しについて
市民の生活も多様化してきており、市民窓口サービスの提供時間についても、市 民生活の実情を考慮して、市民がサービスを受けやすい環境を整える必要がありま す。
このような現状を踏まえ、市民サービスの1つである窓口のサービス時間の見直 しについて検討を行い、次のように提言します。
《1》窓口サービス時間の拡大について
① 窓口サービス時間の拡大に向けて、具体的に検討すべきである。
② 窓口サービス時間の拡大については、市民のニーズを把握し、自動交 付機を含め他のサービス窓口などの状況を踏まえた上で、時期、時間、 サービス範囲などを決定すべきである。
③ 窓口サービス時間の拡大にあたっては、雇用制度に配慮し、極力経費 をかけない方法で実施すること。
④ 窓口サービス時間の拡大にあたっては、十分にPRを行い、市民周知 の徹底を図った上で実施すべきである。
<関連資料>
城 陽 市 行 政 改 革 委 員 会 設 置 要 綱
( 設 置 )
第 1 条 市 政 運 営 の 一 層 の 効 率 化 及 び 市 民 サ ー ビ ス の 向 上 を 図 る こ と を 目 指 し て 、更 な る 行 財 政 改 革 の 推 進 及 び 市 民 等 と の 協 働 社 会 の 構 築 に 向 け た 検 討 を 行 う た め 、 城 陽 市 行 政 改 革 委 員 会 ( 以 下 「 委 員 会 」 と い う 。 ) を 置 く 。
( 所 掌 事 務 )
第 2 条 委 員 会 は 、前 条 に 規 定 す る 目 的 を 達 成 す る た め 、新 た な 行 財 政 改 革 の 推 進 、市 民 等 と の 協 働 に よ る 市 政 運 営 等 行 政 の 効 率 化 に 向 け た 取 組 に つ い て 意 見 具 申 を 行 う 。
( 組 織 )
第 3 条 委 員 会 は 、委 員 1 0 人 以 内 を も っ て 組 織 し 、市 政 に つ い て 優 れ た 識 見 を 有 す る 者 の う ち か ら 市 長 が 委 嘱 す る 。
( 任 期 )
第 4 条 委 員 の 任 期 は 、 目 的 達 成 ま で と す る 。
2 委 員 に 欠 員 が 生 じ た と き は 、補 欠 の 委 員 を 置 く こ と が で き る 。こ の 場 合 に お け る 委 員 の 任 期 は 、 前 任 者 の 残 任 期 間 と す る 。
( 委 員 長 及 び 副 委 員 長 )
第 5 条 委 員 会 に 委 員 長 及 び 副 委 員 長 を 置 く 。
2 委 員 長 は 、委 員 の 互 選 に よ っ て 定 め 、副 委 員 長 は 、委 員 の う ち か ら 委 員 長 が 指 名 す る 。
3 委 員 長 は 、 会 務 を 総 理 し 、 委 員 会 を 代 表 す る 。
4 副 委 員 長 は 、委 員 長 を 補 佐 し 、委 員 長 に 事 故 が あ る と き 又 は 委 員 長 が 欠 け た と き は 、 そ の 職 務 を 代 理 す る 。
( 会 議 )
第 6 条 委 員 会 の 会 議 は 、 委 員 長 が 招 集 し 、 委 員 長 が 議 長 と な る 。
( 調 整 会 議 )
第 7 条 委 員 会 の 会 議 の 調 整 を 図 る た め 調 整 会 議 を 置 く こ と が で き る 。 2 調 整 会 議 は 、 委 員 長 の 指 名 す る 委 員 を も っ て 構 成 す る 。
( 資 料 の 提 出 そ の 他 の 協 力 )
第 8 条 委 員 長 は 、委 員 会 の 会 議 に お い て 必 要 と 認 め る と き は 、市 長 に
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対 し 資 料 の 提 出 、意 見 の 開 陳 、説 明 そ の 他 の 必 要 な 協 力 を 求 め る こ と が で き る 。
( 庶 務 )
第 9 条 委 員 会 の 庶 務 は 、 市 長 公 室 に お い て 処 理 す る 。
( そ の 他 )
第 1 0 条 こ の 要 綱 に 定 め る も の の ほ か 、必 要 な 事 項 は 市 長 が 別 に 定 め る 。
附 則
( 施 行 期 日 )
1 こ の 要 綱 は 、 告 示 の 日 か ら 施 行 す る 。
( 城 陽 市 行 財 政 シ ス テ ム 改 革 推 進 委 員 会 設 置 要 綱 の 廃 止 )
2 城 陽 市 行 財 政 シ ス テ ム 改 革 推 進 委 員 会 設 置 要 綱( 平 成 1 4 年 城 陽 市 告 示 第 6 号 ) は 、 廃 止 す る 。
城 陽 市 行 政 改 革 委 員 会 委 員 名 簿
( 敬 称 略 、 順 不 同 )
委 員 長 今里 滋 副委員長 立野 造 委 員 重松希代子 〃 鈴木 規之 〃 谷 則男 〃 富田 泰溥 〃 平野 彦一 〃 放示 和彦 〃 堀井 甚逸 〃 広岡 和晃
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城 陽 市 行 政 改 革 委 員 会 の 開 催 経 過
回 開 催 日 場 所
第 1回 平 成 1 7年 1 2 月 1 日 ( 木 ) 市 役 所 第 1 会 議 室 第 2回 平 成 1 7年 1 2 月 1 2日 ( 月 ) 市 役 所 第 1 会 議 室 第 3回 平 成 1 7年 1 2 月 2 2日 ( 月 ) 市 役 所 第 1 会 議 室 第 4回 平 成 1 8年 1 月 16 日 ( 月 ) 市 役 所 第 1 会 議 室 勉 強 会 平 成 1 8年 1 月 23 日 ( 月 ) 鴻 の 巣 会 館 ホ ー ル
第 5回 平 成 1 8年 2 月 13 日 ( 月 ) 市 役 所 第 1 会 議 室 第 6回 平 成 1 8年 2 月 20 日 ( 月 ) 市 役 所 第 2 会 議 室 第 1次 提 言 平 成 1 8年 2 月 20 日 ( 月 ) 市 役 所 第 2 会 議 室
第 7回 平 成 1 8年 4 月 20 日 ( 木 ) 市 役 所 第 1 会 議 室 第 8回 平 成 1 8年 4 月 27 日 ( 木 ) 市 役 所 第 1 会 議 室 第 9回 平 成 1 8年 5 月 18 日 ( 木 ) 市 役 所 第 1 会 議 室 第 1 0回 平 成 1 8年 5 月 25 日 ( 木 ) 市 役 所 第 1 会 議 室 第 1 1回 平 成 1 8年 7 月 6日 ( 木 ) 市 役 所 第 1 会 議 室 第 1 2回 平 成 1 8年 7 月 20 日 ( 木 ) 市 役 所 第 1 会 議 室